まだ歯の生え揃わない赤ん坊にとってお食事は「食べること」の学びとされ、「味」「口に入れた時の感触」「におい」「見た目」など、さまざまな食べ物の情報が赤ちゃんの食べる興味を引き立てるようです。「食べる」ことで得られる経験の積み重ねによって、赤ちゃんの味の好みや食べ物の嗜好が少しづつ構築されていくと考えられているようです。

日本人の多くの人びとは和食を何ら違和感なく召し上がっていらっしゃるのは、幼児期から口にする食べ物の味わいや歯ざわり、見た目などによって徐々に日本食に慣れていくのだと考えられているようなのです。

しばらくの期間、海外旅行などで日本食を口にしていないとなんとなく違和感を感じる方が多いのは、和食の味付けや食材に慣れているからだと考えられているようなのです。赤ん坊にも歯の成長ととともに日本食を「食べる」楽しみが味わいとして生まれてくるようなのです。