日々楽しく食事をするという事は、実は機能訓練にもなっているのです。入歯を慣らし、柔らかい物からでかまいませんので、徐々に徐々に食べられるものを増やしていく。こうする事で、知らず知らずのうちに筋肉が太くたくましくなっていきます。犯しやすい過ちとしては、いきなり無理して硬い物を食べてしまう事だと言えるでしょう。徐々に弱り、自身の歯を失っていく中であご周りの筋肉は衰えいる状態です。加えて、入歯を装着したての段階では歯茎に入歯がなじんでいません。そんな状態で「もう好きな物を思いっきり噛んでいいんだ」と考えてしまうと、土手を傷つけてしまう事になります。柔らかい物でも、美味しい物はいっぱいあります。まずは食べられる物から。あごの筋肉の機能を徐々に上げながら「楽しく食事をする」これがとても重要です。そしてこれを継続していく事によって、次第に硬い物にも挑めるようになっていくのです。この事は、患者さんご本人も、そしてご家族にも知ってもらいたいものです。